「カンバセーションズ」
すこしづつ二人の過去が明かされていき、なかなか凝った作り。
それにしてもアメリカの映画で不思議なのは、キスしたその場でこんなのいけないわ、と言って後悔するシーン。この映画ではキスだけじゃすまないんですけど。自分からすすんでやっておいて、一瞬で後悔。自分の意思や行動といった概念が日本人とは違っています。
「カンバセーションズ」のあらすじ
結婚式場で、始めて会ったかのようにふるまう二人。二人はかつて恋人同士だった。
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すこしづつ二人の過去が明かされていき、なかなか凝った作り。
それにしてもアメリカの映画で不思議なのは、キスしたその場でこんなのいけないわ、と言って後悔するシーン。この映画ではキスだけじゃすまないんですけど。自分からすすんでやっておいて、一瞬で後悔。自分の意思や行動といった概念が日本人とは違っています。
「カンバセーションズ」のあらすじ
結婚式場で、始めて会ったかのようにふるまう二人。二人はかつて恋人同士だった。
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よくできている部分と、ビックリするぐらい稚拙な部分がある映画です。
登場人物の過去が小出しにされて、見ていて飽きさせません。一方で、人物の感情をストレートに表現しすぎで、芸がありません。オイオイとツッコミを入れたくなるほど工夫がない表現です。
素材は良いのでおしい作品。
「プリンセス・アンド・ウォリアー」のあらすじ
ドイツの病院の精神科で看護婦をしている女。彼女は患者からしたわれていて、彼らの心の支えになっている。
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ユルイ雰囲気が面白い映画です。3人の登場人物は価値観がまったく違っている。同じ街に暮らしながら、3人に見えているのはまったく違う街。
そんな3人が、お互いにどう影響しあうのかが見どころ。
「トリノ、24時からの恋人たち」のあらすじ
トリノの映画博物館で、住み込みの夜警をしている男。誰もいない夜の博物館で、昔の映画を見る生活に何の不満もない。
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キャラクターの設定も、映画のテーマも初めのうちはわからなくて、どうなるんだろうと気になって最後まで見てしまいます。こういう映画の難しいところは、引っ張った分だけ期待値もあがり、後半でなんだそんなことかとなりがちです。
なんとなく、女性の作家が女に都合の良いような想像で書いた作品という印象。しかし、こういう筋書きが女性受けすると思って確信犯で作っていたとしたらあっぱれです。
「ルイーズに訪れた恋は・・・」のあらすじ
39歳で大学の職員をしている女。元夫は天文学者。彼女は大学院の願書の中に見覚えのある名前を見つけた。
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アメリカという国の狂気が描かれます。価値判断の基準がずれているので、進む方向が変でも誰もおかしいと思わない国。
アメリカ人がこの映画を見ても、アメリカ批判だとさえ気づかないでしょう。国がなまじ大きいので外が見えないのか、見る機会が少ないのか。
しかし、この映画でも外人になまった英語を喋らせます。アフガニスタンのテロリストがなまった英語で会話しているさまは強烈なブラック・ユーモアです。
「アメリカン・ドリームズ」のあらすじ
テレビの人気オーディション番組の司会者は、今までにないようなトガッた出場者を探していた。
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登場人物のキャラクター設定が稚拙です。医は仁術と、志を忘れない看護婦。病院の経営を優先する父。民間人の犠牲を気にしない軍の上層部。
単純化しすぎで、良い人と悪い人がはっきり分かれています。戦争が題材なのだから、善悪の判断基準があいまいになるようなところをテーマに持っていかないと、見ている人の心に届きません。
「ドレスデン、運命の日」のあらすじ
第二次大戦中、イギリスの爆撃機がドイツ軍に撃墜された。乗員の男は命をとりとめて追手から脱出、病院に逃げ込んだ。
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ショーン・ペンがチンピラのボス役で出てきます。ろくでなしの汚い役をやらせたらピカイチです。悪役でしか見たことがないので、普段はどんな様子なのか気になります。勝新や松田優作のように普段からピリピリしているのか、それとも悪役商会のようにギャップがあるのでしょうか。
ティム・ロビンスは、よれよれにくたびれた役を演じます。ビシッとスーツを着ていた映画を先日見たばかりで、初めはティム・ロビンスだと気づきませんでした。好演です。
3人の男の過去が、現在にどんな影響があるのかを、意図的にはっきり描かないところがよかったと思います。
「ミスティック・リバー」のあらすじ
幼なじみの3人。一人は刑事に、一人はごろつきになっていた。
母親役は友近。シロートをネタにしている芸人を、シリアスな映画で使うのは勇気のあるキャスティング。しかし映画の初めから、いつものお笑いを感じさせない演技です。
不本意ながらボロボロに泣いてしまいました。ストレートと変化球の速度差が空振りを誘うように、泣かせるシーンが突然きたので号泣でした。
最近の日本映画でやたらと出てくる"病気モノ"ですが、ほかの作品とは一味ちがう後味のよさがあります。
「酒井家のしあわせ」のあらすじ
現在の夫(ユースケ・サンタマリア)と、死別した前夫との間に生まれた子供との関係はどこかぎくしゃくしている。
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タイトルから、主人公が人殺しなのは見る前から分かってしまっています。
描かれるのは殺人の動機。彼にとっては殺しは必然。目的のために突き進む狂気は圧倒的です。映画公開時のコマーシャルにでてきた話題のシーンは、すごいスケールです。
「パフューム ある人殺しの物語」のあらすじ
魚市場で生まれた男は、人並み外れた嗅覚を持っていた。施設で育ち、革なめしの職人のもとで働き始める。
南アフリカの映画は珍しいので期待して見たのですが、ストーリーもテーマも陳腐でした。どんな悪い奴にも人間らしさは残っているというテーマです。
ありふれたストーリーやテーマでも面白い映画はあります。しかしこの映画には描写や演技に真実味が感じられません。私は南アフリカのスラムになんか行ったことないですが、役者がスラムのセットでロケしましたというヌルイ印象。
「ツォツィ」のあらすじ
南アフリカのスラムに育った男は、仲間とつるんで強盗を繰り返していた。
日本人が見たらなかなか面白い作品。アメリカ社会のゆがみがよく分かります。
哲学かぶれの兄は、一見変わっていても実はまともな人間として描かれています。作者の意図とは違うでしょうが、日本人の私から見たら傲慢で未熟なクソガキです。このような価値観や美徳のギャップにこそ社会の問題が見えてきて、外国の映画を見る楽しさがあります。
「リトル・ミス・サンシャイン」のあらすじ
デブでブスの女の子がミスコンの州大会に出場できることになった。父、母、祖父、兄、叔父とともに車で会場を目指す。
ロバート・ケネディ暗殺のサスペンスものかとおもいきや、1968年のアメリカ社会を表現するオムニバス映画でした。ある時代の社会や世相を描くためのオムニバス映画というのはなかなか面白い方法です。
私には1968年のアメリカの本当の姿というのはわかりませんが、現代との違いが少々誇張されているように見えます。当時すでに大人だったアメリカ人に感想を聞いてみたいところです。
「ボビー」のあらすじ
1968年ロバート・ケネディ上院議員は、民主党の大統領予備選挙を戦っていた。選挙事務所が置かれていたホテルでは、最後の追い込みのために運動員が奔走している。
監督はロバート・アルトマン。劇場がなくなって残念無念というだけの内容なのですが、そこはさすが巨匠。ストーリーに工夫があって飽きさせません。
作品の見どころはなんといっても役者の演技でしょう。カントリーのハーモニーが心地よいですし、何十年も一緒にショーをしてきた雰囲気がよく出ています。相当リハーサルと取り直しをしたんだろうなと思わせます。そのぶん残念なのは、劇場に観客の雰囲気が感じられないことです。何度も取り直しするから観客は入れられなかったのかもしれません。
「今宵、フィッツジェラルド劇場で」のあらすじ
ラジオ局が買収されたために、劇場から歌手の生演奏を放送していたラジオ・ショーも今日が最後となった。
最近はやりのミュージカルもの。成功したミュージカルを映画にするなら、映画として作った方が良いと思います。ミュージカルが成功するのは、ストーリーがおもしろかったか、ミュージカルとして出来が良いからでしょう。こんなふうに中途半端な映画にするなら、ミュージカルを撮影してそれをそのまま上映するほうがましです。
実在の歌手にまつわる話をてんこ盛りにつなぎあわせています。誰の話かわかりやすいような曲や衣装にしているところが、下衆で嫌悪感がはしります。アメリカ人の"芸術"に対する考えのゆがみ具合がわかる作品です。
「ドリーム・ガールズ」のあらすじ
車のセールスマンが、オーディションで女性3人のボーカルグループに目をつけて、あの手この手で売り出しを始めた。
元副大統領のアル・ゴアが地球温暖化の危機を訴えて、具体的な行動を提案する映画です。ものすごい説得力です。正確なデータに基づく論理的な説明に圧倒されます。車の購入は税金を下げて、ガソリン高くして乗らないようにして、集めた税金で道路を作るという支離滅裂でバカ丸出しな自民党と公明党の政治家が日本人として恥ずかしくなります。
ゴア氏の生い立ちが何度か出てきて、これは宣伝かと思いがちですが、よく見ると説得力を増すための手段だとわかります。
彼はブッシュと大統領の座を争い、投票結果をめぐって裁判にまでなりました。彼が大統領になっていたら世界はかなり変わっていたでしょう。もしかすると、まだ可能性があるかも。
泣いといて言うのもなんですけど、ストーリーに無理があります。泣ければ良いってもんじゃないんです。泣けるから良い映画とは限りません。泣いといて言うのもなんですけど。例えるなら、シオ吹くのとイクのは別です。関係ないか。
沢尻エリカの演技は良いです。吹石一恵と風間杜夫は役どころがつまらなくて、良い役者なのに気の毒です。
「手紙」のあらすじ
泥棒に入った家で人を殺してしまった兄。弟は人殺しの家族と言われ、仕事も長続きしない。
最近の日本映画に多い、"病気モノ"の映画。おまけにつまらない。ストーリーも脚本もつまらない。松下奈緒の演技は悪くはないけど、演じるというほどの役がない。阿部寛がうすっぺらい役どころを、なんとかしようと演じる様子が痛々しく見える。駄作。
「アジアンタムブルー」のあらすじ
エロ本の編集をしている男は、SMの女王から新人カメラマンの女を紹介された。彼女は駆け出しで、水たまりの写真をとっている。
おもしろい。日本の映画も捨てたもんじゃないと思わせる作品。
主役が上野樹里なので演技はケチのつけようもなし。本上まなみも抑えぎみで脇に徹しています。
父親役の沢田研二が、映画の雰囲気を作っています。他の役者だったらうまくいったか分かりません。演技がどうこうでなくて、この映画は父親の印象が、映画のストーリーとテーマに真実味をあたえます。
別の役者が父親役だったら、例えば、演技に定評のある佐藤浩市や風間杜夫が父親役だったら、この映画は成り立たなかったでしょう。西田敏行や津川雅彦でも、映画がわざとらしくなってしまったでしょう。タイガースつながりで、岸部一徳なら...結構いけたかもしれない。
「幸福のスイッチ」のあらすじ
駆け出しのイラストレータ(上野樹里)は上司と喧嘩して会社をやめた。ちょうど田舎で電気屋をしている父が骨折したので、実家を手伝うことになった。
女性が書いたとすぐ分かるお話。男には書けない話です。よい意味でも、悪い意味でも。
それにしてもこの映画のキャストがすごい。寺尾聰、トヨエツ、常磐貴子、三田佳子。ストーリーからして、それほど興業成績がのぞめるわけでもなし、主役以外の役に魅力があるわけでもなし、どうやって交渉したのか不思議です。
気になったのは、音楽が映画に合っていません。だれがこんなと思ってエンドロールを見ると、アコーディオンのcobaでした。失礼。
見どころはやはり主役の風吹ジュンの演技でしょう。
「魂萌え」のあらすじ
定年退職後3年で夫がなくなった。どうやら夫には妻にかくしていたことがあるらしい。
この映画、監督はジョージ・クルーニー。彼がこの映画を作ったのは、現在のアメリカのマスコミに喝を入れたかったからではないでしょうか。
マスコミは権力に立ち向かう気概を持ってほしいというテーマですが、もっと大きな問題があります。客観性と社会への批判精神です。
マスコミ自身がどんなに正しいと思って報道しても、客観性を失うと、マスコミは宣伝として利用されます。9.11以降、アメリカのマスコミは北朝鮮や中国の国営放送のようでした。
また、ほとんどの国民がブッシュを支持していた当時、政策批判を遠慮していたというより、積極的に世論を煽っていたその批判精神のなさが問題です。若干批判めいた報道をしていた、ABCニュースのピーター・ジェニングスは視聴者からの苦情で降板させられました。
「グッドナイト&グッドラック」のあらすじ
1950年代マッカーシー議員による赤狩りは、CBSテレビの報道番組にも影響していた。番組スタッフは意を決して、マッカーシー議員を取り上げた番組を作ることにした。
主演は、「ハッスル&フロウ」のテレンス・ハワード。こちらが1998年なので、あちらより7年前になります。この作品でも、どうしようもないワルを演じています。口先だけで行動が伴わない。いきがっているけど意気地がない。
この作品、原題は"SPARK"です。邦題がいけません。意味がわからないし、作品の内容と合っていません。映画の後半での意外な展開がこの作品のウリなので、その辺を匂わすようなタイトルが良かったのでは。
「スパーク 見えない境界線」のあらすじ
大学に進学する彼女をL.A.まで車で送って行く途中、砂漠の真ん中で車が故障してしまった。自動車修理屋の少年が通りかかって、修理してもらうことになった。
黒人がまともな仕事につけないのは環境が悪いからといったような映画ではありません。どんなろくでもないヤツにも自尊心があって、それが生きていく希望になっている。そんな自尊心がテーマのようなに思います。
それにしても、主人公が娼婦を言いくるめる時のの屁理屈がすごい。ワルにはワルの論理があるようです。
「ハッスル&フロウ」のあらすじ
メンフィスでポン引きをしている黒人の男。地元から育ったラップアーティストが帰ってきた時にデモテープを渡そうと、お抱えの娼婦と曲作りを始めた。
正直まったく期待していませんでしたが、おもしろい映画でした。蒼井優、豊川悦司、そして母親役の富司純子の演技は文句なし。松雪泰子の配役はハマってますが、演技がもう一段上をいってほしいところ。演技じゃなくて演出が下手なのかな。
炭鉱の町がさびれていく流れが止められないというリアリティーが、作品の重みを出していると思います。最近の日本映画に多い、お涙頂戴の不治の病モノとは違います。ああいった適当なストーリーはその病気でなくなった人に失礼じゃないでしょうか。
「フラガール」のあらすじ
かつては炭鉱で栄えた福島県の田舎町。失業者対策もかねてハワイをイメージしたテーマパークが作られることになり、フラダンスのダンサーが募集された。
私のリテラシーがないのか、もう一つ監督の狙いが分からないシーンが続きました。ストーリーや会話から自然に人物の内面がみえてくるのがうまい映画だと思いますが、この映画は直接内面を描こうと努力しているように見えます。頭でっかちな感じ。
シーンの時間配分もうまくないと思います。
リアルに感じたのは施設の先輩。老人のあしらい方が絶妙です。
「殯(もがり)の森」のあらすじ
山奥の老人介護施設で働き始めた女。痴呆の老人の対処にとまどい自信をなくす。
革命家ゲバラの若き日を描いた映画。社会の現状を見て疑問を感じていく様子がわかります。
おもしろいのは、ゲバラもカストロも金持ちの家に育ったということです。やりたいことが自由にできるようでないと、社会に疑問なんか持てないのでしょうか。
この旅行から50年以上たった今もアメリカの巨大企業による搾取は変わっていません。カストロも退きましたが、志を継ぐのがベネズエラのあのチャベス大統領ではゲバラもうかばれません。ひょっとすると、最近の資源高騰が南米の状況を変えられるかもしれません。
主演は、「アマロ神父の罪」や「バッド・エデュケーション」で主演したガエル・ガルシア・ベルナルです。
「モーターサイクル・ダイアリーズ」のあらすじ
ハンセン病の治療が専門の医学生ゲバラは、友人のアルベルトと南米を一周するバイク旅行に出た。
アメリカの政策が、アメリカの企業の意向で決まるさまが描かれます。CIAも巨大企業に操られて正義も人権も金次第です。
アメリカの政治家が、自国の企業に都合の良い場合にだけ、自由だ人権だと外交をしている様子を、アメリカの国民だけは恥ずかしいと思わないようです。みえみえの大義を信じているバカな国民や市民団体。狂信的なまでの理想主義の政治家。なんの思想もなく、冷徹に自分の利益だけを考える起業家。企業から資金を得る政治家。
誰かが裏で操っているわけではなく、だれもが自分の利益のために動いていると、国として動いているように見えるのだと思います。
「シリアナ」のあらすじ
中東の小国では、王の後継者をめぐって二人の王子が対立していた。石油が枯渇した後を考えている兄と、今使える金を得たい弟。
中年男がダンス教室で美人に出会うというので、フランス版シャル・ウィー・ダンスかと思ったら、ちゃんとした映画でした。
口にする言葉と本心は違うことがあって、本当の気持ちを口にするのは難しいということをテーマにした映画です。
一つ残念なのが、終盤の感動をさそうはずのシーン。伏線が強引なため、途中で予想ができてしまいました。
「愛されるために、ここにいる」のあらすじ
裁判所の執行官の男は、動悸がしたので病院にいくと軽い運動を勧められた。そこで向かいのビルのタンゴ教室に通うことにした。
どたばたコメディーです。どたばた具合は軽めです。アメリカのコメディにありがちな下衆なギャグはほとんどありません。笑わせるのが目的なので、格闘技やスポ根ものにありがちな要素はゼロ。女性でも楽しめます。
シスター役で出てくる女優がとても綺麗です。テレビを中心に活動しているようで、日本では他の作品は見れないのが残念。
「ナチョ・リブレ 覆面の神様」のあらすじ
メキシコの修道院でコックをしている男は、子供の頃からプロレスラーに憧れていた。街に用事で出たときに、レスラー募集のビラを見つけた。
他人に好感をもつことや、嫌悪することはちょっとしたことで左右されるということがよく分かる映画です。
それにしても、アメリカ人は傲慢だなとつくづく感じます。傲慢な人を格好良い人物として描いている映画が多いので、ある程度の傲慢さは美徳なのかもしれません。こんな子供でも十分に傲慢なのだから、こんなのが集まったアメリカという国が傲慢なのは当然かもしれません。
「さよなら、僕らの夏」のあらすじ
アメリカの田舎町。中学生の弟がいじめられたので、兄と友人が仕返しをしようといじめっ子を誘い出す。
一風変わった風貌と声の作家、トルーマン・カポーティ。「ティファニーで朝食を」の作者だそうです。この映画ではカポーティ以外の登場人物の描写はほとんどありません。かと言って、主人公の性格が深く掘り下げられているわけではありません。時には冷たく手段を選ばない様子と変わった行動が淡々と描かれます。監督はカポーティの姿勢に共感できなかったのでしょう。
「カポーティ」のあらすじ
1959年にカンザスで起きた一家殺害事件を取材するために、作家のトルーマン・カポーティはすぐに現地に入った。
中世が舞台の映画は、どこか気取って形式ばった雰囲気があって好きではないのですが、この映画では二つおもしろいところがありました。
主人公のヴァテールは、身分の高い人からの無理難題をきっぱりと断ります。会社勤めの私としては、彼のような毅然とした態度の秘訣が気になりました。どうやら彼は自分の仕事に絶対の自信を持っているから上役からの命令も拒否できるようです。
また、彼を思い通りにできない人たちも、彼の仕事がすばらしいのでますます信頼していきます。
結局私には参考になりませんでした。
「宮廷料理人ヴァテール」のあらすじ
ルイ14世が、コンデ公の居城を3日間訪れることになった。贅の限りをつくした饗宴をとりしきるのは、コンデ公の料理人ヴァテール。
家庭をかえりみなかった父が、息子に目をむけるようになるというだけのストーリーですがよくできています。イスラム教の信仰にからめて話が進みますが、これは当局に気をつかってのことかもしれません。
イランの映画は、ストーリーも演技も文句なし。遠く日本で配給されるのだから傑作ぞろいなのかもしれませんが、「テヘラン悪ガキ日記」、「キシュ島の物語」などなど。
「こんなに近く、こんなに遠く」のあらすじ
息子の誕生日プレゼントに天体望遠鏡を買った脳神経外科の父。しかし仕事が忙しくて今日も帰りが遅くなった。
ベルリンの壁が崩壊する前の国家保安省の様子がわかる映画です。本当はもっとひどいことをやっていたのでしょうが、この映画では腐敗した官僚と組織のばかばかしさが描かれます。恐怖から逃れるために自己保身だけを考え正気を失った人に操られる、不幸としか言いようのない社会。
東ドイツの体制崩壊は、危機感を持った共産党幹部の反乱がきっかけだったそうです。東ドイツを題材にした映画といえば「グッバイ、レーニン」もおもしろかったです。
あらすじ
東ドイツ国家保安省の大尉の仕事は、反体制の疑いがある人物の監視。新たに作家の家を24時間監視することになった。
イギリスの映画らしいこじんまりとした作品。
この映画に出てくる工場はニッチな市場に活路を見いだしましたが、人件費の安い国にやられてしまうケースは日本でも多くあります。技術を生かしてナンバーワンの物を作れと言いますが、それができたら苦労はないです。
私はメーカーに勤めていますが、そこそこの技術を持った中小企業がそこらじゅうにあることが日本の強みだと実感しています。中国との競争以外に、政策も日本の中小企業を苦しめています。一昔前までは、中小企業は赤字でもなんとか食べていけました。法人税の取り方が変わってから、赤字ではやっていけなくなりました。このため設備投資ができずに技術が陳腐化してしまいます。このままだとじりじり中小企業が減って、日本では製造業が成り立たなくなってしまいます。
あらすじ
イギリスの田舎にある老舗の靴工場。先代が急死したため息子が後を継いだが、経営は不振。女装趣味の男のためにブーツを作ることにした。
この映画を見るまで、帰国事業で北朝鮮に渡った人のほとんどが、「南」出身であることを知りませんでした。
家族の間でもタブーがあって、なかなかお互いの気持ちさえ言葉にできない複雑な関係。それでも父の笑顔には、娘を想う愛情があふれています。
それにしても金正日が死んだらどうなるんでしょう。中国共産党や韓国の財閥、日本の一部政治家がジャブジャブ金を送って体制の維持をするのでしょうか。
それでも、中朝国境の北朝鮮側警備がなくなって、中国軍だけでは出て行く人が止められず事実上崩壊、国連が介入して何年か後に韓国と統一というシナリオはどうでしょう。
あらすじ
大阪で朝鮮総連の幹部だった父。3人の兄は北朝鮮に渡った。日本に残った娘が父を記録したドキュメンタリー。
主演は、「アマロ神父の罪」や「バッド・エデュケーション」で主演したガエル・ガルシア・ベルナルです。良い役者です。この映画では抑えた演技。抑えることで奥深く見える役もあるもんなんだなとわかります。
私はキリスト教の信者ではないので、監督が狙っただろう恐怖は感じませんでした。しかし、このような宗教からくる感情を描いた映画はおもしろいです。
上っ面の信仰もチクリと批判しています。
あらすじ
海軍を3年で除隊した青年が、母から名前を聞いていた牧師を尋ねた。
おそらく中国の国策映画。内モンゴルは中国で、住民は自由に暮らしていますと言いたいのか。モンゴルの共産党体制も崩壊したので、モンゴル族の意識は高まっているはずです。
それにしても中国の体制崩壊はどのような形で起こるのでしょうか。今の共産党幹部が死ぬころには可能性があるのではないでしょうか。国土が広すぎるので、自治区よりも都市部の中産階級の民主化要求を抑えられなくなるほうが先かもしれません。
あらすじ
中国の内モンゴルの草原に住む遊牧民の少年。ある日川の上流からピンポン球が流れてきたが、少年にはそれが何なのかわからない。
実話を元にしている作品です。田舎の人間関係、人間の業がやさしいタッチで描かれています。家族の愛情があふれていてよくできた作品。
女の強さがうまく表現されています。状況にさかわらずに受け入れる。受け入れたときの覚悟が強さになる。
民族衣装の色がとても綺麗です。
あらすじ
ベトナムの山村で暮らす少女パオ。ある日母が行方不明になったが、川の下流で服が見つかった。
なにがテーマか見えてこない作品です。クリムトはただ頭がおかしかったと言いたかったのか。クリムトの絵画への愛情も感じません。役者の演技もリキが入っていません。ウィーンとパリが舞台なのに英語で会話します。
日本で公開されて、DVDも発売されて、テレビでも放映されたのだから、買い付けて来た人はおもしろいと感じたのかもしれません。しかしもしかすると、一昔前の日本映画のように、おもしろくなくてもお金儲けできるビジネスモデルがあるのかもしれません。没後何年かの回顧展とのタイアップとか、オークションの値段をつりあげるなど。そんなふうに色々考えてしまうほどつまらない映画です。
あらすじ
ウィーンの美術界で評価されないクリムト。パリ万博に出品したところ好評価が得られた。
監督はテリー・ギリアム。「12モンキーズ」は結構おもしろかったんですけど。
空想的だけど、ファンタジーではなく、オカルトとはちょっと違う。子供が愛情を求める姿が描かれているますが、普通には撮れずに、いつもの調子になっています。子供をよく観察しているなと関心します。しかしラストはまったく分からず。子供への救いなのか、あるいは大人も子供も同じだと言いたかったのでしょうか。
あらすじ
ジャンキーで元ロック歌手の父はロクでなし。娘とともに、デンマークの母の家に引っ越すことにした。
列車を舞台にしたオムニバス映画。何人かの監督がクレジットされています。ケン・ローチ監督も入っています。
オムニバス映画の良いところは、一本の映画としては成り立たないような小さな話をとりあげたり、一つの題材を複数の視点から見られることだと思います。
この映画では、わがままな女の話が最高です。まさにオバサン全開。ああはなりたくないなあ。
あらすじ
ドイツの製薬会社で顧問をしているイタリアの薬学者。飛行機の切符がとれなかったので列車で帰ることにした。
これもケン・ローチ監督。少年特有の正義感、危うさ、愛情がよく描かれていると思います。家庭の崩壊から少年が非行にはしるといわれますが、日本でも核家族化はどんどん進んでいるので、少年が育つにはよろしくない社会に向かっていると思います。どうにもこの傾向は避けられないように思います。
この映画のような状況は、あと10年もしたら日本でもあたりまえになってしまいそうです.
あらすじ
15歳の少年リアムの母は、刑務所に入っている。母の恋人と暮らしているが、ロクでなしで生活は荒れている。
内容は「素顔の私を見つめて」に似ています。体面を気にする家族との衝突です。しかし問題はもっと複雑で、宗教的、文化的にどうにもならない問題もでてきます。
映画の中で、イギリス人の差別的な考えだけは批判的に描かれています。イギリス人監督だから説得力があります。さすが巨匠ケン・ローチです。
あらすじ
パキスタン系イギリス人のDJは、カトリックの音楽教師に恋をした。しかし彼には親が決めたフィアンセがいた。
アイルランドとイギリスの衝突についての映画といえば、「ブラディ・サンデー」や「マイケル・コリンズ」が有名です。この映画では、これらとは違った立場の人々が取り上げられています。
この映画にあるような対立を経ての1998年の和平合意はほんとうに奇跡のように思えます。舞台裏はどうだったのか。今後は和平合意を題材にした映画をみたいものです。
あらすじ
医者になるためにアイルランドからロンドンに行くことになった少年。しかし村では英国軍が理由もなく若者を殺す事件が頻発していた。
この映画では、障害を持つ家族を引き受けるかどうかで主人公が悩みます。綺麗事ではない本音も出てきます。以前「トーク・トゥ・ハー」、「約束」、「アイリス」のときにも書きましたが、介護が必要な人の家族の苦労は計りしれません。精神的にも、経済的にも追い詰められています。
税金や保険料がもっと上がっても構いません.私は社会がもっと広く厚くサポートする制度が必要だと思います。そんな観点からするとこの映画のラストは納得がいきません。
あらすじ
男とは離れて暮らしていた少年は体に障害を持っている。ベルリンの病院で治療を受けるために、二人は電車に乗った。
有名な俳優も出ているので期待してましたが、つまらないコメディでした。ドタバタ喜劇のようですが、おもしろいところがないのでただのドタバタです。
ミュージカルか舞台をそのまま映画にしたような作品。中世を舞台にしていて、セットや衣装に金がかかっているのですが、中世の感じがありません。
あらすじ
18世紀のベネチア。プレイボーイのカサノバは、放蕩がすぎて教会から異端としてにらまれている。
たった一枚の絵画から想像を膨らませてできた映画です。おもしろいアプローチだとおもいます。白いキャンバスに画を描くように、登場人物、性格、人間関係、会話、ストーリーを決めていく。あるいは、監督にはフェルメールの絵画から、この映画のストーリーが読み取れたのかもしれません。
少女を演じるのはスカーレット・ヨハンソン。「アイランド」でユアン・マクレガーと共演したあの女優です.
あらすじ
オランダの画家フェルメールの家で住み込みで働くことになった少女。フェルメールは神経質で、アトリエにあるものは一切移動してはならなかった。
この映画で出てくる"割礼"というのはクリトリスの切除です。クリトリスの包皮ではなく、クリトリスそのものの切除です。この映画では、残酷な儀式の糾弾とともに、女性蔑視も糾弾しています。
日本ではこんな風習はありませんが、女性蔑視は依然として残っています。そんなことはないという男の人は多いかもしれませんが、あなたは週に何回炊事をしますか。女性と同じ回数炊事をしている人は稀でしょう。女性を軽んじていることさえ気づかない、それを当然と思っている。そんな男たちに見てほしい映画です。
ちなみにクリトリスといえば、「ジョニー・スエード」で初主演したブラッド・ピットがクリトリスについて得意気に語るシーンでは、彼の演技力が光っていました。
あらすじ
アフリカのセネガルの小さな村。女の子はまだ小さいうちに割礼の儀式を受ける。ある年6人の女の子が割礼を嫌がって逃げ出した。
ローリング・ストーンズは、現在ロックと呼ばれている音楽を始めた、いくつかのグループのうちの一つです。当時はリズム・アンド・ブルーズと呼ばれていた音楽をしていたことは、この映画を見てもわかります。しかし、いつからロックという言葉の意味が変わったのかはわかりません。
この映画では、金髪で美人のヌードがこれでもかと出てきます。みんな胸の形がきれいです。監督は胸フェチに違いありません。
気難しいブライアン・ジョーンズのことがよくわかる映画です。
あらすじ
ローリング・ストーンズのギタリスト、ブライアン・ジョーンズは大邸宅を買った。キースの家の改造もした建築家に内装を頼むことにした。
良くできた映画です。
愛情に飢えた主人公が、母を探して都会に出て、都会に飲み込まれていくさまがまじめに描かれています。
いつもは家族がいることをあたりまえに考えていますが、家族が一人もいなくなったらどれだけ孤独を感じるのか。どれだけ心がすさんでいくのか。この映画を見るとよくわかります。
あらすじ
生まれたばかりで教会に捨てられたパトリックは、小さいころから女装が好きでオカマになってしまった。母を探すために、アイルランドからロンドンに出て行く。
実話に基づいた映画のようです。
パトロール隊の活動を通して、中国の山奥の社会問題が見えてきます。背景にはもっと問題がありそうですが、中国と香港の合作なので、この辺が限界でしょう。
素材は面白いのですが、映画としての出来はもうひとつ。パトロール隊に同行する記者を、ストーリー・テラーとして使っているのも芸がありません。
あらすじ
標高4700mの高地ココシリ。チベットカモシカの密猟者を追って、ボランティアのパトロール隊が山に入った。
フランスのコメディ役者がたくさん出てきますが、単純なドタバタ喜劇ではないので、フランスのコメディらしくない作品です。
登場人物の性格の描写などは、コメディだからおさえ気味ですが、ストーリーはしっかりしています。同じ素材を使って、コメディの要素を全く抜いて、シリアスな社会派ドラマも作れそうです。もしかすると、シリアスな素材をセールスを考えてコメディタッチにしたのかも。
あらすじ
ゴムのメーカーで経理をしている男が、クビになるという噂を聞いて自殺をしようとしたが、隣の部屋の老人にとめられた。
バスケットの特待生として高校に入った二人の少年を、何年も追ったドキュメンタリー。
とても良くできています。プロを目指す少年の夢は、大きな金儲けのシステムに組み込まれてしまいます。
日本の高校、大学も同じ問題があるでしょう。知名度をあげるために、スポーツを利用する。知名度は受験生の増加につながります。中身を良くするよりもお手軽。スポーツだけの学生を使って、程度の低い学生が釣られて入学してくる。長い目で見て悪循環のはずです。
京都には立命館大学がありますが、ひどいものです。改造したバイクで爆音を響かせて、信号無視、スピード違反、舗道を走る、違法駐輪。サークル名の書いてあるジャージを着ていることもわかっていないバカ学生ばかりです。
スポーツで有名な学校は、その分中身に使う金が削られていることを理解しておかないと、入ってから後悔します。
舞台のような映画です。
バカ役のバカぶりがエスカレートしていくと、ついつい引き込まれます。
この映画を見て気づいたことがあります。人のバカぶりが、本当はバカだとは思っていないからだということです。反対に、小バカにして失笑しているような人を見ることは不快だということです。
島田紳助のヘキサゴンが不快な理由がわかりました。
あらすじ
会社社長の男は、毎週水曜日にバカをゲストに呼ぶ晩餐会を友人と開いている。しかし今週のバカがなかなか見つからない。
良い意味で裏切られた作品です。
信仰、愛情、尊敬、エゴなど、盛りだくさんなテーマが自然に描かれています。アメリカの教会批判もちょっぴり入って、良くできた作品です。
残念なのはラスト。ちょっと急ぎすぎです。あと10分長くして、しっかり描いていたらと思います。
あらすじ
ロスで人気のR&Bアーティストが、父が倒れたと聞き実家の教会を訪れた。彼は新しい教会の建設資金を得るためにゴスペルのコンサートを企画する。
言葉の通じない3人が、本音で相手に語りかける姿にはドキッとします。普段の会話では、本心は明かさずにいることを思い知ります。言語は嘘をつくために発達したという説を思い出しました。感情を伝えるだけなら言葉は必要ないのかもしれません。
ラップランドでも第2次大戦の悲劇が数多くあったことを、歴史として記録したいという思いが伝わってきます。見ごたえのある作品です。
あらすじ
第2次大戦中、スカンジナビア半島の水辺に一人で暮らす女。敵同士である、フィンランド人の脱走兵と、ロシア軍の将校をかくまう。
文学的な雰囲気のする作品ですが、中身がありません。
ギャンブル狂の牧師という設定と、父親役の渋い演技は良いですが、テーマが見えません。
原作はすばらしかったのでしょうが、監督が読み取れなかったのか、描ききれなかったのか、わかりません。まさかこれで原作のままだったら誰も制作費など出さないでしょう。
このような作品を買いつける日本の配給会社も変わっているなとおもいます。理由を考えてみました。
何本かまとめて買った中に入っていた。
俳優が有名。
役員の鶴の一声。
主役は「レッド・ドラゴン」の犯人役です。
あらすじ
ギャンブルにのめり込む牧師と、莫大な遺産を相続した女が、イギリスからオーストラリアに向かう船の中で出会った。
主役は「スパイダーマン」のピーター・パーカーです。コミカルな映画ですが、大きなテーマがあります。監督はナチスによるユダヤ人迫害の記録を残したかったのでしょう。だれを糾弾するわけではなく、ただ事実を伝えたかったのだと思います。
音楽もすばらしくて、じわっと優しさが伝わってくる映画です。
あらすじ
収集癖のある男が、家族のルーツであるウクライナを訪れる。現地ではヘンテコなじいさんと孫がガイドをしてくれる。
なかなか刺激的なタイトルです。
4人の登場人物それぞれの貞操感が違っているところが見どころでしょうか。「ワイルド・アット・ハート」のローラ・ダーンが嫌な女の役を見事に演じています。日本の女優さんで言えば、寺島しのぶのような感じでしょうか。
脚本がもうちょっと良ければ、良い作品になったのではないかと思います。
あらすじ
二人の子供を持つ夫婦は口論が絶えない。そんな家庭に嫌気がさしたか、夫は妻も知っている女と不倫してしまう。
信仰心と科学や法律との折り合いをどうつけるのかといった、個人の心にせまった作品。途中サイコ・スリラー作品かと思わせるような、キツイ描写もあります。
このような宗教を題材にした作品を観ていて楽しいのは、まったく信仰心のない目線で信心深い人を見られることです。宗教の恐さと、人の心の弱さがよくわかります。
あらすじ
悪魔払いの儀式で少女が死んだ。罪に問われた神父を弁護するのはキャリア志向の敏腕女弁護士。
心に深い傷を負った二人が、お互いに支えあいながら傷をいやしていく様子が静かにえがかれています。
不幸なことがあって落ち込んでいる人がいても、どう声をかけたものか悩んでしまいます。絶対にその人の傷の深さはわからないし、安易な言葉は失礼になってしまいそう。
互いの傷をさらけだして、素直になることで、相手にも気持ちが伝わるのかもしれません。
あらすじ
スーパーでレジうちをしている少女は不倫で妊娠してしまった。彼女は趣味で刺繍をしていたが、生活費を稼ぐためにプロの工房でアルバイトを始める。
イギリスの映画らしく、こじんまりとしていてユーモアに溢れています。舞台を広げすぎないことで、真実味が増していると思います。
音楽を題材にした映画といえば、「愛と呼ばれるもの」、「ブルース・ブラザーズ」、「すべてをあなたに」、「ザ・コミットメンツ」、「リトル・ヴォイス」など面白い映画があります。
あらすじ
ロックバンドのストレンジ・フルーツは昔はやったバンド。そのメンバーも今はかたぎの仕事をしていて、お金に困っている。そんな彼らに再結成の話が出てきた。
なにより映像がきれいです。黄色のフィルターをかけているのか、空が鮮やかな緑色です。朝焼けのオレンジ色も見事です。
ストーリーはありがちですが、これでよいのだと思います。主人公のセリフが多すぎて説明っぽいところがありますが、おじいさんの演技とセリフは味があります。
自然のありがたさを再認識する映画です。
あらすじ
フランスの田舎で酪農をしている父は借金がたまって、来年の種もみも買えない。田舎暮らしが気に入らない息子は、街を出たいと思っている。
原題は、'Saving Face'。直訳すると”体面を保つ”でしょうか。主人公が、世間体を気にする家族に悩む様子が描かれますが、ちょっとひねりがあって、なかなかおもしろいです。
母親役は、「ツイン・ピークス」で保安官の恋人役だった人です。見た目が変わっていないのに驚きです。いったいこの人いくつなのでしょう。
テンポよく軽めのタッチで、後味すっきりな映画です。
あらすじ
アメリカのチャイナタウンに育った独身の女医。祖父は厳格な医学部の教授で、地元の中国人社会の大物だった。
ゲイの映画として話題になりましたが、男と女の話だとしても、良くできた映画だと思います。妻とは別に大事な人がいる。何を相談するわけではなく、ときどき会うだけで、お互いに干渉しない。しかし相手の存在そのものがとても大きい。
不幸な人生のように描かれていますが、一生、本当に心の支えになるような存在がいるということは羨ましく思えました。
あらすじ
1963年のアメリカ。羊を山に放牧する仕事で知り合った男二人が惹かれあう。
漫画の主人公になった男の人生を追った作品です。漫画の主人公になる過程や、舞台になる様子など、裏話が多く出てきます。
他のメディアで話題になった題材を映画にするときには、単純に映画として作ってほしいです。「シカゴ」のように舞台と映画を混ぜ合わせようとしても、もともとの作品が持っていた良さが失われてしまいます。うわべの目新しさをねらって、大事なことがおろそかになってしまいます。
あらすじ
病院で書類係をしている、冴えない中年男が漫画の主人公になった。
あのトミー・リー・ジョーンズの主演、監督作品です。「メン・イン・ブラック」の人です。缶コーヒーのCMの宇宙人です。面白いです。
国境の街を舞台にすることで、アメリカの嫌な部分が浮き彫りにされます。傲慢で、神経質で、閉塞感のただよう社会への嫌悪と批判が感じられます。
いくつか出てくる、不可思議な部分が作品の深みを出しているように思います。
あらすじ
メキシコからやってきた男が、テキサスの国境の街で殺された。友人のアメリカ人は犯人を探す。
実際に戦場で起きた奇跡のような出来事をもとにした作品。
戦争になっても人間らしさを忘れるなという作品ではありません。戦争が始まったら、人間らしさなどとは言っていられないという作品です。
イラク戦争を始めたアメリカをみてもわかるように、国民の大多数が支持して戦争は始まります。反対意見を言う人は、愛国心が足りないと責められます。戦争はアホな政治家が始めるわけではないのです。国民の支持があって始まるのです。
日本でも自由な発言が徐々に減ってきているように思います。気のせいなら良いのですが。なんとなく意見しずらい社会の雰囲気が、まさに戦争へつながっていきます。
あらすじ
第1次大戦の前線。イギリス、フランスの連合とドイツ軍が塹壕で激しい戦闘を続けていた。
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監督はジム・ジャームッシュ。この映画を見ると、自分の過去をあれこれと思い出さずにはいられません。観る人の過去も組み合わせてはじめて完成する作品であるように思います。
抑えた演出、癖のない演技、淡々としたストーリー展開で、細かな感情の変化が見えてきます。さすが巨匠。
あらすじ
いい年をして独身の男。数多くの女性と付き合ってきた。そんな彼に、差出人のわからない手紙が届いた。昔の女からのようだ。
ナチスに立ち向かった女性が表向きの主人公です。しかし本当の主人公は、ナチスに従った人とナチスを支えた人たちです。
ナチスは民主主義の選挙で選ばれた政党で、当時のドイツでは圧倒的に指示されていたのです。ただそのことをあからさまに映画にすると全く売れません。
この映画では、ナチスのやることに疑問を持ちながらも、ナチスの組織を支えている人たちが出てきます。このぐらいの微妙な加減に、現在のドイツ人が過去を振り返るときの姿勢がみてとれます。まだまだドイツ人はナチスを熱狂的に支えましたとは言いきれないようです。
それでもアメリカ人と日本人が作る太平洋戦争の映画と比べたら、過去と向き合っています。
あらすじ
1943年ドイツ。21才のゾフィーは、兄とともに反ナチス活動