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2009年3月28日 (土)

「不完全なふたり」

日本人が監督のフランス映画です。夫婦喧嘩が1時間半続きます。女の身勝手さの描写に悪意が感じられるので、男の人が書いた脚本でしょう。

ヨーロッパで賞をいくつもとったそうですが、台詞に芸がない。登場人物の心情を台詞で言うのでなく、絵やストーリー、演技で伝えるのが良い脚本だと思います。この作品はそのへんができていない。机の上で書いた脚本です。

カメラワークは引いた絵が続き、動きもないのでテレビの画面から焦点がはずれがちになるほどです。これはねらってやったものでしょう。意図した効果は出ていないとおもいます。

離婚直前の夫婦はもっともっと冷めた関係じゃないでしょうか。結婚して15年でこの程度の口喧嘩をしている夫婦ってのは、ないでしょう。まだまだ仲が良いというか、関係が浅いのだと思います。

「不完全なふたり」のあらすじ
リスボンから友人の結婚式に出るためにパリにやってきた夫婦。二人は離婚することを決めていて、ホテルでも言い争いばかり。

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2009年3月21日 (土)

「鯨が来た時」

ストーリーは単純ですが、見どころは田舎独特の社会です。ローカルルールは国のルールに優先する。あらそいごとは避ける。問題が起きたときの対処は決まった手順がある。団結しないと生きていけない貧しい田舎の雰囲気がうまく出ています。

おそらくこのお話を書いた人は、似たような環境で育って、のちに別の環境に移ったのだとおもいます。ずっと同じ環境にいる人は何が独特な風習かわからないはずです。
NHKを見ているとわかります。NHKをやめるアナウンサーはいても、逆はないので独特のルールがまかり通ってしまいます。組織に都合の良い出来事をニュースの体裁で放送するなんてのは、マスコミ特に公共放送には許されることではありません。NHKで働いている人はちっともおかしいと思っていないんでしょう。公報と報道を混同しているなんて中国や北朝鮮のような全体主義の国とNHKだけです。

「鯨が来た時」のあらすじ
イギリスのブライヤー島での生活は苦しく、子供を働かせないと食べていけない家もある。そんな島のはずれに住んでいるバードマンという老人は、村人から奇人として煙たがれている。

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2009年3月14日 (土)

「スティーヴン・フリアーズのザ・ヴァン」

変なタイトルですが、ヴァンというのはミニバンのヴァンです。イギリスとアイルランドの映画らしいこじんまりとして、おもしろい作品です。

主人公は、「ザ・コミットメンツ」で親父役のあの人です。音楽はエリック・クラプトン。

仕事が無くても、お金が無くても、もっと大切なものがあるだろうという映画です。この映画が作られたのは1996年で舞台は1989年なので、のちにアイルランドに訪れるIT景気の前です。お金よりも大切なものというメッセージが映画化されるということは、そうは考えない人がたくさんいるということ。しかし、こういう映画がうけるということは、アイルランド人の心の中にはまだ気持ちが残っている証拠です。

日本は今不景気です。仕事が無くなったらのんきな事を言ってられるかわかりません。しかし何を大事にするかで幸せが決まるんだと、この映画が教えてくれます。不景気に対する心構えができて、不安もちょっと解消。

繰り返し出てくる曇り空は、美しいラストシーンにつながります。

「スティーヴン・フリアーズのザ・ヴァン」のあらすじ
仕事を解雇されてパブで友人に愚痴をこぼす男。その友人達も長いこと失業中で、黒ビールを飲みながらサッカー観戦の日々。

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2009年3月 5日 (木)

「浮き雲」

アキ・カウリスマキ監督。「過去の無い男」、「街のあかり」の監督です。不景気な社会を描いていて、今見ると身につまされます。ラストに向けてとことん不幸が重なります。

今の不景気はいつまで続くのでしょうか。'不景気の原因'というより、今までの'好景気の原因'がアメリカの借金バブルだということがわかってきました。住宅ローンをする人がいると、それを証券化して商売にする。車をローンで買う人がいると、それを証券化して商売にする。資産の価値が上がると追い貸しする。借金する人が増えるほど好景気になるという、破綻確実なアメリカのバブル景気に世界中が支えられていたのです。中国の安い労働力が得られたというタイミングもあったかもしれません。

原因がわかってくると、元の状態には戻るはずがないことが見えてきます。生活に必要な最低限のものだけを買う。よけいな機能の付いたものは買わない。社会の仕組みが大きく変わっていくことが予測できます。

あるいは、資本主義の世の中は、破綻必至な何らかのバブルによって、好景気と不景気を繰り返す仕組みなのかもしれません。

この映画ですけど、おもしろいです。やっぱりラストがたまらない。ジーンときます。

「浮き雲」のあらすじ
街一番のレストランで給仕長をしている女。亭主は路面電車の運転手をしていたがリストラされてしまった。

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