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2008年10月29日 (水)

「マーサの幸せレシピ」

ストーリーは単純ですが、面白いです。子供ではなくて大人に焦点をあてているところがよいです。しかも主人公だけをじっくり描きます。

いい加減なイタリア人シェフがでてきますが、かっこいい。魅力的です。かっこよすぎます。ラスト近くでの、このイタリア人が言った台詞がぐっときます。ここがまさにこの映画のクライマックス。

レストランの弾き語りを思わせる音楽も良い感じ。さぞや名のあるお方と思ったら、キース・ジャレットです。さすが。

「マーサの幸せレシピ」のあらすじ
レストランでシェフをしているマーサ。完璧主義でオーナーとの衝突もしばしば。姉が交通事故でなくなり、姪と暮らすことになった。

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2008年10月25日 (土)

「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」

バカらしい映画です。大声で笑ってしまいます。失笑する笑いです。関西の人には向いていないかもしれません。

バカらしいどたばたは、ウディ・アレン監督の初期の作品に似ています。後半に行くと設定がボヤけてくるのが残念なところです。もっと徹底してほしかった。

過去に見たとんでもなくバカらしい映画といえば、「クイーン・コング」、「ミッション・クレオパトラ」。つまらないという意味ではないです。

ちなみに映画館で見た、つまらなかった映画といえば、「鳩の翼」、「フック」。金かえせとまで思ったのはこの2作品ぐらいです。

「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」のあらすじ
カザフスタン政府から援助をうけて、アメリカ文化を調査にやってきた男。アメリカの文化がわからずにとんでもない行動を連発する。

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2008年10月24日 (金)

「ムーンライト・マイル」

主人公役が別の役者なら、もうすこしどうにかなった気がします。夫はダスティン・ホフマン。妻はスーザン・サランドン。演技力は定評のある二人ですが、作品がいまいちなので、パッとしません。

一つ一つのシーンで、何を伝えようとしているのかがわかりません。ストーリーにそって映像をつなぎあわせただけという印象。こういう映画をみると、面白い映画というのはよく考えて作ってあることがよくわかります。

「ムーンライト・マイル」のあらすじ
娘を殺された夫婦と、娘の婚約者は、なかなか事実を受け入れることができない。

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2008年10月22日 (水)

「あなたになら言える秘密のこと」

謎めいたストーリーですが後半いっきにたたみかけます。

ストーリーの細かい部分はわざとぼかしているようです。それが人物の影の部分や、迷いを表しているように思います。少女の声のナレーションは余計だったように思います。脇役の描写にこっている意図がよくわかりませんでした。

真っ黒な海と、低く垂れ込めた空。社会から隔絶された場所がとても魅力的に見えてきます。ティム・ロビンスが渋い演技を見せます。

「あなたになら言える秘密のこと」のあらすじ
海洋油田の採掘所で事故があった。大火傷をおった男を、無口な女が看護する。

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2008年10月18日 (土)

「サンキュー・スモーキング」

よくできていて、面白いです。すでに"悪者"と確定しているタバコ、銃、アルコールをカモフラージュにして、本当の標的を批判しています。ファーストフード、電力会社、遺伝子組換え食品、自動車産業の方必見です。自責の念にさいなまれてください。

自動車が法定速度よりスピードを出せるのはなぜでしょうか。速度制限の機能は、衝突防止などより簡単に実現できます。なぜ乗用車につけないのか。一般道では60km/h、高速では110km/h以上出ないようにするだけです。人の命よりも金もうけを優先しているからつけないのです。自動車産業に関わっている人が言うだろう言い訳がこの映画で揶揄されています。自動車産業に関わっている人は、事故の被害者と遺族を前にして言い訳できますか。

「サンキュー・スモーキング」のあらすじ
タバコ産業の業界団体の広報部長は、巧みな話術でタバコへの批判をかわす。

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2008年10月15日 (水)

「ニュースの天才」

雑誌記事の捏造を問題にした映画です。捏造以上におかしいと感じることが、日本でも数多く見られます。以下、マスコミの倫理観がずれていると感じることの一部です。

・NHKがニュース番組中に、朝ドラや大河ドラマの番宣をニュースの体裁で流すこと。イベントの取材のていで、意図的にニュースに見せかけているところが悪質です。

・NHKがニュース番組で、NHKに都合の良い委員会審議の一部をニュースの体裁で流す。広報をニュースに見せかけているのは、中国や北朝鮮と同じです。広報が必要なら広報番組や広報のコーナーを作ればよいでしょう。NHKでは広報と報道の区別がないのがわかります。

・NHKが朝のニュースで工場などをレポートするとき、普段は朝から稼働していない場合でも作業者を集めて作業させる。1時間に一回中継する度に、作業をさせたうえでインタビューする。本来の稼働時間中に録画したものを流せばよいはず。堂々とやらせ映像を流す神経はどうかしています。

・民放が昼のワイドショーで同じ映像を繰り返したり、分かっている事実を後半まで引っ張ること。事実だけをニュース番組のように伝えるのと比べて、被害者を食い物にしていることに良心の呵責はないのでしょうか。下衆です。

・インチキな"スピリチュアル"番組。この手の番組に金を出すスポンサーもおかしい。マツダやヤクルトは製品の品質管理の基準が信頼できません。

・雑誌や新聞のダイエット食品や開運グッズの広告。読者をインチキ商品でだましてどうするのか。

・雑誌や新聞の記事の体裁をした広告。隅っこに広告と書くくらいなら、こういう体裁の広告は禁止するべきです。記事の信頼も落としていることに気づかないのでしょうか。

「ニュースの天才」のあらすじ
権威のある政治雑誌で働く若い記者。同僚への思いやりにあふれ、上司からも信頼されている。

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2008年10月13日 (月)

「ブラック・オーガスト/獄中からの手紙」

実在した人物を題材にした映画。黒人への差別と、それに暴力で対抗する黒人を描いています。1970年の話です。

日本人からすると、白人が自分たちを優位に思って、黒人が劣等感を持っているのは奇異に感じますが、社会でのマイノリティに対する感情はどこでも同じなのかもしれません。あと数十年すると、アメリカではヒスパニックか、中国人の比率が白人を追い抜くそうです。そうなれば、白人の理由の無い優越感は薄れていくはずです。

数年前に英会話学校で会ったヒスパニックの教師の言葉が忘れられません。もしヒスパニックがマジョリティになったら今の白人以上に、白人と黒人を差別するようになってしまうと言っていました。ヒスパニックも相当差別をされているようです。

「ブラック・オーガスト/獄中からの手紙」のあらすじ
サンフランシスコの刑務所に入っている若い黒人。監獄から家族と知人に宛てた手紙で、施設での人権侵害と、社会の黒人差別を糾弾する。

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2008年10月11日 (土)

「世界の終わりの過ごし方」

ルーマニアの全体主義の社会を、一つの家族を使って描写しています。社会の片隅から、当時の現実が見えてきます。また、少女の揺れ動く感情が、映画のリアリティを出しています。

全体主義の暗さ、希望のなさが伝わってきます。全体主義の社会はたいがい民衆の強い支持から始まります。プーチンへの支持から、ロシアが今また全体主義に向かいつつあります。

東欧を描いた映画には「グッバイ、レーニン」「コーリャ 愛のプラハ」「善き人のためのソナタ」などがあります。

「世界の終わりの過ごし方」のあらすじ
チャウシェスク政権下のルーマニア。高校でチャウシェスクの胸像を壊した少女は工業高校に転校させられた。

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2008年10月 8日 (水)

「ルワンダの涙」

この映画は、大虐殺を見過ごした国際社会を批判する映画です。西洋人が葛藤する様子を、国際社会と重ね合わせているようですが、アイデアが失敗です。

大量に殺されていく人を助けられない西洋人の葛藤を描写していますが、これがピンボケ。逃げる場所がなく、殺されるのを待つツチ族の苦しみとは比べようもありません。そのへんに気づかずにツチ族をスタッフにこんな映画を作ってしまう西洋人の無神経さが恐ろしいです。この無神経さは、西洋人の体に染み付いているアフリカ人を蔑視する意識が原因です。

映画で批判しているはずの国際社会の反応は、まさにこの映画を作った人たちと同じ根深い差別意識からきているのです。

1994年の虐殺を取り上げた映画なら、「ルワンダ 流血の4月」のほうがよかった。

「ルワンダの涙」のあらすじ
1994年、ルワンダの大統領が死亡したことをきっかけに、フツ族によるツチ族の大虐殺が始まる。国連平和監視団が駐屯する神学校もフツ族の民兵に包囲されてしまう。

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2008年10月 7日 (火)

「トランスアメリカ」

面白いと思って最後まで見たのですが、後から思い返して見ると、それほどでもなかったかな。

特に主人公が悩むわけでもなく、成長するわけでもありません。コメディではないのですが、笑わせようとするツボがアメリカのホームドラマのようです。笑い声を後から入れているようなセットで撮影したドラマがあるでしょう。ああいうドラマの笑い声を抜いたらこんな感じになるのかもしれません。

「トランスアメリカ」のあらすじ
性同一性障害の男は、ある日突然、自分に17歳の息子がいることを知った。息子は盗みをしてニューヨークの留置場にいる。

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2008年10月 4日 (土)

「輝く夜明けに向かって」

アパルトヘイトの時代の話です。しかし裏にはアメリカへの批判があるように思えます。人権を無視した行為が、憎悪となってテロリストを量産する。アメリカ人がやっている悪循環を指摘しているように思います。イラクで反感をかって、テロリストを増やして、また今パキスタンで同じ失敗を繰り返そうとしています。アメリカ人は何で気がつかないのでしょうか。

「輝く夜明けに向かって」のあらすじ
1980年の南アフリカ。石油精製所で働く男は、誤認逮捕で公安から拷問を受ける。

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2008年10月 1日 (水)

「あかね空」

主役は風林火山の内野聖陽。女房役に中谷美紀。内野が一人二役で出ています。義理人情のお話をめざしたようですが、水戸黄門や必殺仕事人程度の話で、深みがありません。

義理人情の江戸の話というと、筒井康隆の短編があったなあと本棚をひっくり返して、ありましたありました。「鳶八丈の権」(「夜のコント・冬のコント」新潮文庫)。何度読んでもグッときます。SF作家でもこれだけ書けるのだから本職はもっとマシなものを書けと言っているような気合を感じる作品です。

ちなみに筒井康隆は関西ローカルのバラエティに毎週でています。小説に見られるような狂気はまったく見られず、気の利いたことも言いません。ちと残念です。まあ小説そのままだったら放送禁止どころか即刑務所行きです。

「あかね空」のあらすじ
京都の豆腐屋で修行した男は、江戸の深川で店を出すことにしたが、京都の豆腐はなかなか受け入れてもらえない。

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