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2008年3月29日 (土)

「善き人のためのソナタ」

ベルリンの壁が崩壊する前の国家保安省の様子がわかる映画です。本当はもっとひどいことをやっていたのでしょうが、この映画では腐敗した官僚と組織のばかばかしさが描かれます。恐怖から逃れるために自己保身だけを考え正気を失った人に操られる、不幸としか言いようのない社会。
東ドイツの体制崩壊は、危機感を持った共産党幹部の反乱がきっかけだったそうです。東ドイツを題材にした映画といえば「グッバイ、レーニン」もおもしろかったです。

あらすじ
東ドイツ国家保安省の大尉の仕事は、反体制の疑いがある人物の監視。新たに作家の家を24時間監視することになった。

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2008年3月26日 (水)

「キンキーブーツ」

イギリスの映画らしいこじんまりとした作品。
この映画に出てくる工場はニッチな市場に活路を見いだしましたが、人件費の安い国にやられてしまうケースは日本でも多くあります。技術を生かしてナンバーワンの物を作れと言いますが、それができたら苦労はないです。
私はメーカーに勤めていますが、そこそこの技術を持った中小企業がそこらじゅうにあることが日本の強みだと実感しています。中国との競争以外に、政策も日本の中小企業を苦しめています。一昔前までは、中小企業は赤字でもなんとか食べていけました。法人税の取り方が変わってから、赤字ではやっていけなくなりました。このため設備投資ができずに技術が陳腐化してしまいます。このままだとじりじり中小企業が減って、日本では製造業が成り立たなくなってしまいます。

あらすじ
イギリスの田舎にある老舗の靴工場。先代が急死したため息子が後を継いだが、経営は不振。女装趣味の男のためにブーツを作ることにした。

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2008年3月22日 (土)

「ディア・ピョンヤン」

この映画を見るまで、帰国事業で北朝鮮に渡った人のほとんどが、「南」出身であることを知りませんでした。
家族の間でもタブーがあって、なかなかお互いの気持ちさえ言葉にできない複雑な関係。それでも父の笑顔には、娘を想う愛情があふれています。
それにしても金正日が死んだらどうなるんでしょう。中国共産党や韓国の財閥、日本の一部政治家がジャブジャブ金を送って体制の維持をするのでしょうか。
それでも、中朝国境の北朝鮮側警備がなくなって、中国軍だけでは出て行く人が止められず事実上崩壊、国連が介入して何年か後に韓国と統一というシナリオはどうでしょう。

あらすじ
大阪で朝鮮総連の幹部だった父。3人の兄は北朝鮮に渡った。日本に残った娘が父を記録したドキュメンタリー。

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2008年3月19日 (水)

「キング 罪の王」

主演は、「アマロ神父の罪」「バッド・エデュケーション」で主演したガエル・ガルシア・ベルナルです。良い役者です。この映画では抑えた演技。抑えることで奥深く見える役もあるもんなんだなとわかります。
私はキリスト教の信者ではないので、監督が狙っただろう恐怖は感じませんでした。しかし、このような宗教からくる感情を描いた映画はおもしろいです。
上っ面の信仰もチクリと批判しています。

あらすじ
海軍を3年で除隊した青年が、母から名前を聞いていた牧師を尋ねた。

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2008年3月15日 (土)

「モンゴリアン・ピンポン」

おそらく中国の国策映画。内モンゴルは中国で、住民は自由に暮らしていますと言いたいのか。モンゴルの共産党体制も崩壊したので、モンゴル族の意識は高まっているはずです。
それにしても中国の体制崩壊はどのような形で起こるのでしょうか。今の共産党幹部が死ぬころには可能性があるのではないでしょうか。国土が広すぎるので、自治区よりも都市部の中産階級の民主化要求を抑えられなくなるほうが先かもしれません。

あらすじ
中国の内モンゴルの草原に住む遊牧民の少年。ある日川の上流からピンポン球が流れてきたが、少年にはそれが何なのかわからない。

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2008年3月12日 (水)

「モン族の少女 パオの物語」

実話を元にしている作品です。田舎の人間関係、人間の業がやさしいタッチで描かれています。家族の愛情があふれていてよくできた作品。
女の強さがうまく表現されています。状況にさかわらずに受け入れる。受け入れたときの覚悟が強さになる。
民族衣装の色がとても綺麗です。

あらすじ
ベトナムの山村で暮らす少女パオ。ある日母が行方不明になったが、川の下流で服が見つかった。

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2008年3月 8日 (土)

「クリムト」

なにがテーマか見えてこない作品です。クリムトはただ頭がおかしかったと言いたかったのか。クリムトの絵画への愛情も感じません。役者の演技もリキが入っていません。ウィーンとパリが舞台なのに英語で会話します。
日本で公開されて、DVDも発売されて、テレビでも放映されたのだから、買い付けて来た人はおもしろいと感じたのかもしれません。しかしもしかすると、一昔前の日本映画のように、おもしろくなくてもお金儲けできるビジネスモデルがあるのかもしれません。没後何年かの回顧展とのタイアップとか、オークションの値段をつりあげるなど。そんなふうに色々考えてしまうほどつまらない映画です。

あらすじ
ウィーンの美術界で評価されないクリムト。パリ万博に出品したところ好評価が得られた。

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2008年3月 5日 (水)

「ローズ・イン・タイドランド」

監督はテリー・ギリアム。「12モンキーズ」は結構おもしろかったんですけど。
空想的だけど、ファンタジーではなく、オカルトとはちょっと違う。子供が愛情を求める姿が描かれているますが、普通には撮れずに、いつもの調子になっています。子供をよく観察しているなと関心します。しかしラストはまったく分からず。子供への救いなのか、あるいは大人も子供も同じだと言いたかったのでしょうか。

あらすじ
ジャンキーで元ロック歌手の父はロクでなし。娘とともに、デンマークの母の家に引っ越すことにした。

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2008年3月 1日 (土)

「明日へのチケット」

列車を舞台にしたオムニバス映画。何人かの監督がクレジットされています。ケン・ローチ監督も入っています。
オムニバス映画の良いところは、一本の映画としては成り立たないような小さな話をとりあげたり、一つの題材を複数の視点から見られることだと思います。
この映画では、わがままな女の話が最高です。まさにオバサン全開。ああはなりたくないなあ。

あらすじ
ドイツの製薬会社で顧問をしているイタリアの薬学者。飛行機の切符がとれなかったので列車で帰ることにした。

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