2012年1月28日 (土)

「縞模様のパジャマの少年」

ナチスのユダヤ人虐殺を描いた作品。

ドイツ人は、ナチスによるユダヤ人虐殺を隠そうとはしなくて歴史に向き合っているように言われますが、実はちょっと違います。ドイツ人はドイツ人が虐殺したことには目を向けないで、ナチスが虐殺したと思い込もうとしています。

そんなドイツ人の歴史の捉え方を糾弾するような設定。過去の歴史として整理されてしまうと、物事の本質が隠れてしまいます。単純な出来事に置き換えてみることで、歴史の生々しさが伝わってきます。

「縞模様のパジャマの少年」のあらすじ
父親の仕事の都合でベルリンから引っ越した少年。自宅近くの農場には縞模様のパジャマを着た人たちがいた。

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2012年1月22日 (日)

「脳内ニューヨーク」

まったく奇想天外な設定です。自分の進行形の人生を舞台で再現するなんて。しかし私小説を書く小説家は多くいます。どこがこの映画と違うのでしょうか。

小説家の場合は、自意識過剰、取材力不足、ネタ切れ、愛されたい欲求、甘え、未発達な社会性、想像力の欠如などで自分をネタにしていると思います。この映画の主人公はちょっとちがいます。何かをしている自分を主人公にして描くのではなくて、自分を描いている自分を主人公にしている点です。合わせ鏡にようです。

自分の人生を舞台で再現して、外から眺めようとするのは、後悔の念からなのか、反省をして残りの人生にフィードバックするためか、自分で考えても見つけられない意味を探そうとしているのか。

「脳内ニューヨーク」のあらすじ
舞台の演出家が賞をとってもらった金を使って、新作を作ることにした。

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2012年1月14日 (土)

「夏時間の庭」

ジュリエット・ビノシュがカツラかぶって出てます。

遺産相続というと、大金持ちが相続税が払えなくて、家を手放さなくてはいけないと愚痴を言っているのをテレビで見ました。まったく寝言を言うな。それが相続税です。家を取り上げられるのが嫌だったら、生前からお金を準備しておけば良いし、相続税が払える程度の家にすればよかったのです。法定相続分はもらえるくせにまだ文句言うか。

相続税はまだまだ安すぎます。資産家が死んだら遺族は年金暮らしで良いのです。そういえば、かつて安倍晋三が「機会の平等」と言っていました。臆面もなく言っていたので、本当の金持ちのボンボンなのだということがよくわかりました。ああいう世の中がまったく見えていない人には、政治家になって欲しくないです。

「夏時間の庭」のあらすじ
画家の大叔父が死んだ。遺族の間で、遺産の処理をめぐって意見の違いが出てきた。

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2012年1月 3日 (火)

「ずっとあなたを愛してる」

焦点がぼけちゃって、パッとしないフランスの作品。

ジョージ・ルーカスは、映画はストーリーを伝えるためのものだと言いました。私はストーリーだけではなくて、感情や、映像そのものを伝えるためのものでもあると思います。しかしこの作品のように、何を伝えたいのかを監督が持っていない作品はダメです。

登場人物の設定をこねくり回して、ドラマチックにしようと努力しているようですが、それがますます作品を散漫にしていることに気づいていない。この手の間違いは日本のお涙頂戴映画によくあります。

「ずっとあなたを愛してる」のあらすじ
空港で妹を待つ女。出迎えにきた妹はなぜかよそよそしい。

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2011年12月31日 (土)

「つむじ風食堂の夜」

変にもったいつけた雰囲気の作品。

文学的という表現があります。的とつくからには、文学でないものにつける言葉。文学的とは何か。文学というのは、文章で表現する芸術のこと。それ自体は手段でしかないのに、手段が目的化しています。定形の表現に収まって、もったいつけたつまらないものを揶揄して、文学的というのだと思います。

まさにこの作品が文学的。つまらないです。

「つむじ風食堂の夜」のあらすじ
ちょっと変わった食堂には、ちょっと変わった常連客ばかり。

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2011年12月29日 (木)

「フェアウェル さらば,哀しみのスパイ」

実際にあったスパイ事件を描いた作品。もう一つです。

スパイを扱った映画では、サスペンスとしての面白さを追うか、人間としてのスパイを描く作品が多いと思います。この作品はどっちつかず。実際にあった事件を題材にしているのですが、サスペンス色はほとんどなし。かといって人間が描かれているかというと、たいしたことない。

題材の上にあぐらをかいた凡作。せっかくの素材なのだから、もっとちゃんとした作品が見たいです。サスペンスとして描いても面白そうだし、スパイの内面を描いても十分見ごたえがありそうです。

「フェアウェル さらば,哀しみのスパイ」のあらすじ
フランスの情報機関がコンタクトしていたKGBの大佐が、ついに機密情報を渡してきた。

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2011年12月24日 (土)

「いけちゃんとぼく」

漫画家の西原理恵子原作の作品。ちょっと変わっています。

CGの使い方が良いです。CGは爆破シーンや宇宙船のためだけにあるのではなく、表現の幅を広げるためにあるのです。ウディ・アレンの映画では、スター・ウォーズのTHXがCGを担当していました。新しい技術は、はじめのうちは物珍しさで客を呼べますがいつまでも続かない。流行の3Dもあっという間に賞味期限切れ。

3Dを生かした表現ていうのはどんなんでしょう。はじめのうちはとび出す方に力が入れられていましたが、今は奥行きを表現するために使われているようです。それでもスクリーンの大きさ以上にはできないところに限界があります。しかもメガネを必要とするうちは普及しないと思います。

それにしても、家電メーカーはどうして3Dテレビが売れると思ったのでしょうか。松下はソフトがないからブルーレイディスクを1枚つけると言って売ってました。一枚のブルーレイディスクのために3Dテレビを買う人なんかいません。はじめから4倍速に焦点を絞って開発していれば傷は浅かったでしょうに。

「いけちゃんとぼく」のあらすじ
漁師町に住むいじめられっ子の少年には、いけちゃんという変な友達がいた。

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2011年12月18日 (日)

「ユキとニナ」

両親の離婚で揺れる子供の気持ちを描いた作品。

子供を描いた作品でよくあるのは、やたらと論理的に子供の感情を説明しようとするもの。ところが子供の考えは一貫していないし、コロコロ変わります。大人の頭で考えてしまうと、どうしても大人っぽい子供になってしまいます。

そこいくとこの作品は、はっきりしない子供の感情がうまく表現できていると思います。離婚を考えている人は一度見る価値アリ。

「ユキとニナ」のあらすじ
フランスと日本のハーフのユキ。両親が離婚したら日本に帰らなくてはならないので、友達のニナと離婚を阻止しようと考える。

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2011年12月 4日 (日)

「火天の城」

西田敏行の演技が珍しく渋めで好感が持てます。

椎名桔平が織田信長役です。なかなか似合っていると思います。織田信長を演じた俳優はたくさんいて、最近ではトヨエツや吉川晃司が記憶に残っています。渡哲也も良かったな。反町よりは、椎名のほうが似合っていると思います。

椎名桔平はなかなか良い俳優だと思いますが、二枚目が災いしてカッコイイ役が多い。バラエティで見た時のグダグダ感からすると、二枚目じゃない役のほうが味が出せると思います。「クイール」ではカッコつけない役どころでした。

「火天の城」のあらすじ
織田信長は安土城を作るにあたり、設計のコンペを行った。

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2011年11月30日 (水)

「レクイエム」

リーアム・ニーソンが今度はプロテスタント側で、アイルランド問題を演じます。

リーアム・ニーソンは「マイケル・コリンズ」でIRAの武装派を演じました。あの映画はアイルランド側からの描写だったので、バランスをとるために今度はプロテスタント側の役で出たのかもしれません。

アイルランドの独立問題を扱った映画は、「ブラディ・サンデー」「麦の穂をゆらす風」など。本作はこれらとは違って、1998年の聖金曜日協定の後にも残る問題を取り上げています。

リーアム・ニーソンのヨレヨレの演技というのはなかなか良いです。

「レクイエム」のあらすじ
17歳の少年は、アルスター義勇軍に入っている。仲間のプロテスタントが脅されたことの報復を計画した。

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